Career Design
40代での転職を糧に不安を力へ変え、
次の世代へ技術をつなぐ。
O.K.取締役 東京事務所 所長

Theme 01 仕事について
41歳のとき、新卒で入社した建設コンサルタント企業を退職し、それまで続けてきたプレストレスト・コンクリート技術をより深く極めたいという想いから、HRC研究所への転職を決意しました。
とはいえ、前職では構造物のゼロからの設計を経験する機会がほとんどなく、本当に自分に設計ができるのか、不安もありました。 そんな中で、これまでの実務経験を活かしながら、仕事にしっかり向き合ってくれる同働たちに支えられ、その壁を乗り越えることができました。
入社から約10年が経った今、私は、これまでに積み重ねてきた技術を後輩に伝える立場になりました。自分がそうしてもらったように、心に近く、徹底的に指導することを大切にしています。
Theme 02 本社の社員との交流について
私が属する東京事務所の社員は、月に1回、本社で行われる工程会議のため、札幌へ出張しています。 この会議では、事務所ごとの進捗を確認しながら、各自の抽出事項を共有し、課題や問題点があれば全員で話し合い、解決に向けてすり合りを行っています。Web会議が主流になりつつある今でも、相手を直接知ること、実際に顔を合わせて意見を交わせることは、同じ目標に向かって働く同士として、相互理解を深めるためにも大切だと感じています。
また、会議後には懇親の場として、酒を飲みながら仕事のことや社員同士のプライベートの話をする中で、相互の理解が深まり、結束力やチームワークを高める繋がりにもなっています。
Theme 03 働き方について
当社では、フレックスタイム制度や在家勤務制度など、平日の生活も便利にするための制度が整っています。 私自身も、朝のラッシュ時間を避けて通勤できているため、毎日の出勤が楽になりました。 また、通院の機会も多いため、午前休を取らずに病院に立ち寄ってから出勤できる点は、強く有難さを感じています。さらに、妻も就業しているため、妻の帰宅が遅くなる日には在家勤務制度を活用するなど、家庭の状況に合わせて、自分の働き方を調整できる環境を有難に思っています。
このように社内の制度をしっかり活用することで、仕事と生活のバランスをとりながら、自分に合ったスタイルで働くことができています。
My Career Path
これまでのキャリアの歩み
1年目
入社(主任技師)
鉄道高架橋詳細設計
PC箱形単純桁
2年目
新幹線橋梁詳細設計
PC箱形ラーメン橋
4年目
鉄道高架橋詳細設計
3径間連続押出しPC箱桁
5年目
東京事務所所長を兼務
新幹線橋梁詳細設計
背割れ式PCラーメン橋
6年目
取締役に昇格
8年目
新幹線詳細設計
PC-GRS一体橋りょう
10年目
PC橋クリープたわみ量の解析
My Project Story
成長を感じたプロジェクト
Project 01
入社4年目
押出し工法によるPC連続桁の設計
押出し工法を用いたPC連続桁の設計を担当した際には、設計における複雑さと向き合う経験となりました。この構造物では、架設の進行に伴って断面力が逐次変化するため、多数の解析ケースを設定し、繰り返し検討を重ねる必要がありました。さらに、架設時と完成時で構造全体の応力度の状態が大きく異なることから、それぞれの条件を満足するPC鋼材の配置に苦心しました。また、架設用の手延べ桁を取り付ける際には、PC鋼材との干渉を避けるための工夫も求められました。
最終的に図面通りに施工が完了したときには、それまでの苦労がすべて報われるような、言葉にできないほどの達成感を味わうことができました。


Project 02
入社8年目
新幹線 PC長大橋りょうの設計
入社してしばらく経った頃、新幹線のPC長大橋りょうの設計を担当しました。それまで手がけていたのは、比較的スパンの短い単純桁橋などが中心でしたが、橋長が100mを超えるような長大橋の設計は初めての経験でした。施工方法の選定や、各種課題への対応を設計に織り込む必要があり、非常に多くの困難がありましたが、仲間のサポートに支えられながら業務をやり遂げたことで、大きな自信につながりました。「この会社でやっていける」という実感を得られた、印象深いプロジェクトの一つです。


My Core Values

私のキャリアを形づくる“仕事観”
私は、発注者から提示された設計条件や方針に対して、一度立ち止まり、「本当にこのままでよいのか」「よりよい方法はないか」と自分の視点で考えることを大切にしています。その上で、より高品質な構造物を実現するための最適解を模索しながら、設計に取り組むことを常に心がけています。任された仕事には強い責任感を持ち、「任せてよかった」と思っていただけるよう、丁寧かつ誠実に対応する姿勢を貫いています。どんな案件であっても、真摯に向き合うことで信頼を築き、それが最終的に社会の安心・安全につながると信じています。
これからも、自身の技術力を磨き続けながら、社会に貢献できるエンジニアとして成長し続けていきたいと考えています。