Career Design
現場とITをつなぎ、
仲間と挑む“知の集積地”で技術を磨く。
O.W.技術開発室 室長

Theme 01 仕事について
他社で約6年間、土木系のソフトウェア開発に従事した後、2004年にHRC研究所へ中途入社しました。当社は私にとって3社目の職場となりますが、社内外問わず多くの素晴らしい仲間に恵まれ、現在では入社22年目を迎えています。
現在は、河川や鉄道構造物関連の設計システムや業務支援プログラムの開発に取り組んでいます。社内向けだけでなく、社外のエンジニアとも密に連携しながら開発を進める中で、土木技術者ならではの現場視点に触れ、自分では思いつかないような気づきを得られることも多く、大きなやりがいを感じています。
Theme 02 EUC/EUDについて
当社では、設計者自身が積極的にプログラム開発に関わる「EUC(End User Computing)」や「EUD(End User Development)」の推進に力を入れています。
私が入社して間もない頃には、若手設計者向けにVBA(Visual Basic for Applications)の社内講習会を開催しました。その結果、設計者が自ら簡単な変換プログラムを作成できるようになり、日々の作業効率が大きく向上しました。
こうした取り組みによって、業務のスピードと品質の向上が実現されています。今後も定期的に社内研修や勉強会を開催し、EUC/EUDの文化をさらに広げていきたいと考えています。
Theme 03 働き方について
当社は、時代の変化に柔軟に対応できる会社です。コロナ禍ではいち早く在宅勤務が出来る体制整備を行い、安全と生産性の両立を実現しました。その経験が、柔軟な働き方を支える企業文化の礎となっています。私自身も昨年、足を骨折し長期間の出社が困難になった際、在宅勤務制度を活用することで、治療と業務を無理なく両立することができました。
また、現在もフレックスタイム制度や在宅勤務制度を活用しながら、ライフスタイルに合わせた働き方ができる環境が整っています。こうした柔軟な働き方が、長く安心して働き続けられる理由の一つです。
My Career Path
これまでのキャリアの歩み
1年目
6年目
技術士(情報工学部門)取得
複合構造物の性能照査支援プログラムの開発
3次元骨組み構造解析システム「RailNX」の開発
11年目
技術開発室長に昇格
既設RC構造物における目視変状に基づく劣化予測プログラムの開発
耐震補強された鉄筋コンクリート柱の性能照査支援プログラムの改良
設計情報と3次元配筋図との連携に関する研究
16年目
基礎部材の断面照査プログラムの開発
3DCADとFEM解析モデルの連携システムの開発
特許登録【構造物設計評価管理システム、および、構造物設計評価管理方法(特許第7424581号)】
※グループ会社(北武コンサルタント株式会社)での活動を含む
My Project Story
成長を感じたプロジェクト
Project 01
入社4年目
洪水氾濫解析システムの開発
入社4年目に、洪水氾濫解析システムの開発を担当しました。土木エンジニアと連携しながら、氾濫解析の仕様をゼロから検討し、解析ソルバーおよびプリポストプログラムをスクラッチで開発しました。当時、当社にとっても初めての取り組みでしたが、開発チームとエンジニアが一体となって知識と技術を蓄積し、システムの運用を通じて実際の洪水氾濫解析業務を遂行することができました。この経験は、技術面・チームワークの両面で自分自身の大きな成長につながったと感じています。


Project 02
入社16年目
鉄道ラーメン高架橋の設計計算におけるBIM/CIMモデルと常時性能照査プログラムの連携活用に関する研究
入社16年目には、公益財団法人鉄道総合技術研究所(鉄道総研)との共同研究プロジェクトに参加しました。この研究では、鉄道ラーメン高架橋の設計において、3DCADデータを起点に構造解析や性能照査を連携させるシステムを開発しました。構造物の3次元モデルと解析結果を統合することで、設計の精度と効率が大きく向上しました。この研究成果は鉄道総研との共同特許として認められており、自らの技術が社会に貢献できた実感とともに、大きな達成感を得られたプロジェクトです。

My Core Values

私のキャリアを形づくる“仕事観”
私が仕事をするうえで大切にしているのは、「困難な課題にも前向きに取り組み、失敗を恐れずに挑戦し続ける姿勢」です。技術者として働く以上、常に新しい課題や未知の領域に直面する場面があります。そうした場面でも、立ち止まらず一歩を踏み出すことで、技術的な成長はもちろん、人としても大きく成長できると考えています。
特に当社は、構造、解析、ソフトウェアなど多様な専門性を持つ技術者が集う、いわば“知の集積地”です。自分ひとりでは解決できない課題であっても、社内の技術者同士が分野を越えて協力し合うことで、新たな視点やアプローチが生まれ、より高品質な成果につながっています。
現状に満足せず、より良い成果を目指して学び続けること。そして、周囲と協力しながら高い目標に挑戦する姿勢こそが、私の仕事の原動力です。これからも挑戦を恐れず、技術者としての価値を高めていけるよう努めていきたいと考えています。