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Employee Interview

インタビュー H.M.さん

軽い気持ちの訪問が、“この道で生きていく”覚悟に変わった。― 社会インフラを支える若手技師の、成長と温かさに満ちたストーリー ―

H.M.上下水道技術部 技師

Theme 01 HRC研究所に入社した経緯

最初の印象は不安。でも、人のあたたかさが心を動かした

就職活動がうまくいかず、大学の就職案内で見つけたのが当社でした。家からも地下鉄の駅からも近く、「ちょっと行ってみよう」くらいの軽い気持ちで会社訪問に参加しました。正直、建物が古かったため「ここはやめておこうかな…」と思ったのですが、対応してくれた社員の方の熱意、そして社内のあたたかい雰囲気に触れるうちに気持ちが大きく変わり、「ここで働いてみたい」と思うようになりました。

入社後もその印象は変わらず、わからないことがあればすぐに相談でき、多くの先輩方に助けられてきました。1級土木施工管理技士の資格取得を目指したときも、皆さんが親身にアドバイスをくださり、無事に合格できました。風通しの良い社風、チームワークの良さ、そして歓迎会や忘年会などでの活発な交流が、職場に一体感を生んでいます。

Theme 02 成長を実感した仕事

上下水道と震災対応。社会を支える実感が、自分を強くする

現在は、上下水道施設の設計に携わっています。水道は人々の暮らしに欠かせない社会インフラ。日常生活を支える基盤に自分の仕事がつながっていることに、大きなやりがいを感じます。
特に印象深い経験は、北海道胆振東部地震の際の橋梁調査です。当時まだ入社4年目で、知識も経験も浅い中、災害対応という緊張感のある業務に直面しました。連日タイトなスケジュールに追われ、調査後の整理作業も続き、心身ともに疲弊しましたが、上司や先輩の支えが大きな力になりました。中でも、業務後に上司がかつ丼をご馳走してくれた出来事が強く記憶に残っています。温かい気遣いが励みとなり、「このチームと一緒なら乗り越えられる」と心から感じました。

“わかるまで聞く”から、“考えてから聞く”へ。
成長のカギは、自分の姿勢

社内でプレゼンテーションを任された経験を通じて、相手に伝わる話し方や資料の構成を意識するようになり、自信を持って話す力がつきました。聞き手の反応を見ながら説明する力も養われ、自分自身の成長を実感しています。学生時代は、わからないことがあればすぐ先生や友人に頼ることが多かったですが、社会人になってからは「まず自分で考える」ことの大切さを学びました。今では、調べたうえで自分の意見や仮説を持ってから質問するように心がけています。その方が、理解も深まりやすく、相手から得られる学びも濃くなります。学生時代にあまり熱心に勉強していなかった自覚はあるものの(笑)、当時の教科書やノート、先生の言葉が今になって大きな財産になっていると感じています。学びは、いつか確実に自分の力になる――そう思える日々です。